住まいのコラム

家づくりの本音とコツ

| 第 48 号 |

つかず、はなれず。

2020年11月12日 木曜日

こんにちは。建築士のkobaです。

寒くなってきましたね。あったかいお鍋が恋しくなりました。

 

今日は ”個の場所” について考えてみたいと思います。

「コロナ禍を経て、住まいに欲しくなったもの」というアンケートがありまた。その結果によると上男女ともに、自分専用の居場所に関するものが上位を占めていました。

 

在宅ワークなど「職場」が住まいに入り込んできたこと、家族との時間が増え、自分だけの時間を確保するのが難しくなってきた影響もあるのでしょう。 

 

もし、あなたが自分専用の場所を持つとしたら、どのくらいのスペースが必要ですか?

机と専用の本棚を置く程度なら2、3帖あれば十分。縦の空間をうまく使えば1帖でも大丈夫でしょう。コンパクトな空間だからこそ上手に換気できるような配慮も必要です。

 

完全独立型の「離れ」や「書斎」は、オンライン会議など家族の生活音などの影響が少なく、集中して取り組める良さがありますね。

家族の様子も気になるので、かえって集中できない。という方なら、リビングやキッチン横に配置するといいかもしれません。木製の小窓をつけて、リビングの様子をうかがうことができたりすると安心して利用できます。

 

もっと省スペースで開放的なものをお求めでしたら、リビングを広めにとって、それぞれの時間を過ごせるようコーナー分けする計画もいいと思います。

机代わりになるカウンターを設けて、みんなが多目的に使えるようにしてもいいし、個人専用の場所として確保するのもよいと思います。

 

コロナ禍によらなくとも、家庭の中における「個」の時間は大切で、くっついたり、離れたり、家族の距離感を調節できるようにするとコミュニケーションも円滑になります。

 

家事や子育てに忙しい日々、息抜く場所が必要です。家族のつながりと同じくらい、それぞれの時間も大切です。