住まいのコラム

家づくりの本音とコツ

| 第 19 号 |

スロープづくりの基礎知識

2013年10月8日 金曜日

車イスやバギーを使って困るのが、ちょっとした段差です。

健常者なら快適に昇り降りできる、

15センチほどの段差が壁みたいに感じます。

 

それを解決する一般的な方法は、

やはりスロープを付けることでしょうね。

一度つくればメンテナンスもあまり必要ありませんし

・・・ということで、今回は、

介護のための改修工事、スロープ編をお届けします。

 

スロープの勾配は、1/12 のように分数で表記します。

1/12 の場合は・・・高さ1に対して、距離が12倍という意味です。

15センチの段差につける 1/12 のスロープは、

15 × 12 = 180センチ

1メートル80センチですね。

 

ちなみにこの 1/12 の勾配は、

住宅改修などの基準で、

「介助付き」で利用するスロープのめやすです。

 

「自力」利用のスロープは、1/15

15センチの段差につけると

15 × 15 = 225センチ

2メートル25センチ。

 

こんな風に計算します。

介助付きだと 12倍

自力なら 15倍

これだけ覚えとけば簡単に計算できますね。

 

ちなみに、スロープの幅は

有効幅員で90センチ以上を確保しましょう。

転回するところはもう少し必要です。

 

それでは、今回はこのへんで。

どうぞ、みなさま快適な住まいづくりをお楽しみくださいませー。