住まいのコラム
家づくりの本音とコツ
| 第 39 号 |
遮熱塗料で暑さ対策
2018年8月2日 木曜日
暑い日が続きますね。
命が危険になるほどの暑さ!
最高気温更新!
なんて連日報道されてて心配になります。
いつのまにか脱水症状になってることもあるそうですから
お互い、気をつけましょう!
暑さ対策ということで、
屋根と外壁を遮熱塗料で塗装する
ご相談を受けているんですが、遮熱塗料について
あまりご存じない方もいらっしゃるでしょうから、
いい機会なので、ちょっとご説明させていただきますね。
そもそも、建物としてできる暑さ対策には、
大きく分けて2つあります。
「断熱(だんねつ)」と「遮熱(しゃねつ)」です。
言葉は似てますけど、機能は少し違います。
わかりやすく説明すると、
「断熱」は、ダウンジャケット。温度を守る。
「遮熱」は、日傘です。外部からの熱をはじく。
そんな感じです。
遮熱塗料は、日傘みたいに熱線をはじく対策です。
もともと建物を包む素材は、温度を蓄えやすい性質を持っています。
屋根には、瓦、スレート板、ガルバリウム鋼板に代表される金属板、
外壁は、防火サイディング、タイル、モルタル下地吹き付け仕上など、
こちらも熱くなるうえに蓄熱します。
一番表面の素材、外皮(がいひ)といいますが、
外皮は外気温の影響を受けます。いくら内側に高性能な断熱材があっても、
外皮が蓄熱することは防げません。
遮熱塗料は、この外皮の蓄熱を防ぎます。
外皮の素材が外気温を蓄える前の段階で、
熱をはじくんです。
外皮と室内の温度差が小さくなり、
断熱材の性能もグッと引き出されやすくなります。
冬場は少しデメリットになりますね。
せっかく太陽が昇ってるのに日傘をさしてる感じなので。
ダウンジャケットを着こめば大丈夫でしょうけど。
koba