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住まいのコラム 家づくりの本音とコツ

熊本地震と制震装置(せいしんそうち)

| 第 37 号 |
2017年7月19日 木曜日

熊本地震発生から一年が過ぎました。

 

2016年4月14日 震度7
2016年4月16日 震度7

 

巨大な地震が立て続けにやってくるという
これまでにない地震でした。

 

新しい耐震基準で建てられた建物でも
倒壊したり大きな被害を受けた建物があったことは
建築関係者に衝撃を与えました。

 

地震を経験するごとに、有効性を高めてきた耐震基準でしたが、
これだけの大きな地震が繰り返し襲ってくることは想定されていませんでした。

 

そのような状況の中、注目を浴びたシステムがあります。
この特異な大地震の中でも、被害を抑えることに成功し
繰り返しの地震に対しても有効だったのかと。
ニュースや新聞でもたびたび取り上げられているので、
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

 

そのシステムとは、「制震装置」です。

 

 

耐震(たいしん)ではなく制震(せいしん)。

 

「耐震」地震の揺れに耐える
「制震」揺れ吸収して抑える

 

吸収、がミソです。

揺れを吸収する「制震装置」は、
大地震が複数回やってきても、そのつど揺れを吸収するので
有効性が目減りしにくいのです。

 

このように有効性の高い「制震」ですが課題もあります。
性能の評価基準が定まっていないために、
構造計算に活かしたり、公的補助金を受けるのが難しいのです。

 

 

揺れのエネルギーを吸収する「制震」という考え方は、
古くからある日本人らしい発想です。
五重塔にも、スカイツリーにも「制震」が採用されています。
頑丈さで対抗するのではなく、揺れを吸収して受け流す。

 

地震にしなやかに対応する「制震装置」
繰り返し地震に強く、コストパフォーマンスにも優れていて、
日本の住宅に、もっともっと普及してほしいシステムです。

 

「耐震」+「制震」
両方のいいとこどりは可能です。
強さを追求した耐震と、揺れを吸収する制震。
住宅の地震対策は、ハイブリッド化が進んでいくかもしれませんね。

 

koba

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