住まいのコラム

家づくりの本音とコツ

| 第 23 号 |

断熱性能は「素材」と「厚さ」で決まるのです

2013年12月16日 火曜日

この断熱が最高です!

いえいえ、こちらが高性能!

・・・なんて情報が飛びかう昨今。

 

なにが正しいのかわからないなー。って思ってる方、いらっしゃいませんか?

 

そんな方のために、

とーってもシンプルに、断熱のこと説明してみたいと思います。

ではでは、今回も難しい数値や専門用語はヌキでいきましょう。

 

すごく単純に言えば、

断熱って、「素材」と「厚さ」で決まるんです。

素材って、ものです。 木とかガラスとかコンクリートとか。

 

もうちょっと詳しく言うと、

「素材の性能」 × 「厚さ」 で計算できる。ということ。

 

さらに詳しく言うと

素材の性能とは、熱の通しにくさ。

「熱の通しにくさ」 × 「厚さ」

 

熱の通しにくさ、は

木とか、コンクリートとか

素材ごとに数値が決まってます。

その数値に「厚さ」をかけたらいいんですね。

 

ではでは。

身近な素材で断熱性能を比較してみましょう。

 

まず、「木」 と 「コンクリート」 の比較。 身近かな?(^-^;

木 のほうが 10倍 断熱性能に優れています。

なので、木とコンクリートを 同じ断熱性能にするなら

コンクリートを10倍厚くします。

 

厚さ10センチの木材 = 厚さ1メートルのコンクリート が、同じ断熱性能です。

 

次に、「木」 と 「断熱材」 では?

性能差は 2倍です。

10センチの木材 = 5センチのグラスウール

 

こうしてみると、木の断熱性能ってなかなかのもの。

木材だけで「次世代省エネ基準」のクリアも夢ではありませんが、

かかる費用を考えると・・・

やっぱり断熱材のコストパフォーマンスってすごいです!

 

断熱材の種類も豊富になって選択肢がたくさん出来ました。

いろいろ迷うかもしれませんが、基本は同じです。

 

性能が少し劣った素材でも、厚さでカバーすれば同じ断熱性能を出せる。

これが今回のポイントですね。(^-^)

ぜひぜひ、求める断熱性能をオトクに実現しましょう。

 

*** ご参考に ***

「断熱材って見たことないなぁー。」という方がいらっしゃったので、

いま進行中の現場で、断熱材を撮影してきましたよ。

お役に立てば幸いです。(^-^)

建築士 小林のブログ →  『現場で施工中の断熱材をご紹介