住まいのコラム
家づくりの本音とコツ
断熱性能は「素材」と「厚さ」で決まるのです
この断熱が最高です!
いえいえ、こちらが高性能!
・・・なんて情報が飛びかう昨今。
なにが正しいのかわからないなー。って思ってる方、いらっしゃいませんか?
そんな方のために、
とーってもシンプルに、断熱のこと説明してみたいと思います。
ではでは、今回も難しい数値や専門用語はヌキでいきましょう。
すごく単純に言えば、
断熱って、「素材」と「厚さ」で決まるんです。
素材って、ものです。 木とかガラスとかコンクリートとか。
もうちょっと詳しく言うと、
「素材の性能」 × 「厚さ」 で計算できる。ということ。
さらに詳しく言うと
素材の性能とは、熱の通しにくさ。
「熱の通しにくさ」 × 「厚さ」
熱の通しにくさ、は
木とか、コンクリートとか
素材ごとに数値が決まってます。
その数値に「厚さ」をかけたらいいんですね。
ではでは。
身近な素材で断熱性能を比較してみましょう。
まず、「木」 と 「コンクリート」 の比較。 身近かな?(^-^;
木 のほうが 10倍 断熱性能に優れています。
なので、木とコンクリートを 同じ断熱性能にするなら
コンクリートを10倍厚くします。
厚さ10センチの木材 = 厚さ1メートルのコンクリート が、同じ断熱性能です。
次に、「木」 と 「断熱材」 では?
性能差は 2倍です。
10センチの木材 = 5センチのグラスウール
こうしてみると、木の断熱性能ってなかなかのもの。
木材だけで「次世代省エネ基準」のクリアも夢ではありませんが、
かかる費用を考えると・・・
やっぱり断熱材のコストパフォーマンスってすごいです!
断熱材の種類も豊富になって選択肢がたくさん出来ました。
いろいろ迷うかもしれませんが、基本は同じです。
性能が少し劣った素材でも、厚さでカバーすれば同じ断熱性能を出せる。
これが今回のポイントですね。(^-^)
ぜひぜひ、求める断熱性能をオトクに実現しましょう。
*** ご参考に ***
「断熱材って見たことないなぁー。」という方がいらっしゃったので、
いま進行中の現場で、断熱材を撮影してきましたよ。
お役に立てば幸いです。(^-^)
建築士 小林のブログ → 『現場で施工中の断熱材をご紹介』